痩せゆく体

退院してから初めて会った彼は、私が安心するほど普通だった。
何てリセット上手なんだ・・・。
実は、私・・・本気で好きでした。某F尾氏の事がね(今は違います)スタッフとして迎えられたあの日の笑顔に恋しました。彼が口を利いてくれなくなったのは、自分のせいだと分かってました。映像のロケだって辛かったさ！好きな人に爆笑される事程、辛い事はない。おまけに『レイプ女優』のレッテルを貼られるし。気に入られたくてホントに必死だった。彼女が居ることも知ってたから、届かないって分かってても必死だった。必死でも役に立て無くて辛かった。責任さえ感じていた。責任を感じれば感じるほど、協力してくれた方々に対しても責任を感じる。そんな中で他の劇団の主役を与えられる。これも重圧。ドライヤーのコードで首吊り自殺に失敗。単身生活を中断。即病院・実家送致処分。テレビを見る度に続くリストカット。そんな中、劇団員ヅテの現金サギ。日に日に延びていく返済の約束に、止められないOD。投薬療法での治療を続けながら親にサギは食い止めてもらい、3月末の入院。どんどん痩せゆく体。気づけば彼への思いも、自分の中で小さくなっていた。まず、もうドMな段階でイヤだ・・・キモイ事に気づいた・・・・。私の身体は、どんどん痩せていった。責任が、グルグル回っていた。責任を感じれば感じるほど、協力してくれた方々にも責任を感じる。後ろめたさとか、申し訳なさを感じるようになっていた。口には出せなかった。「そんな事ないよ」で片付けられたくなかった。上っ面は必要ないから。誰も信じられない自分がいた。退院して、プラズマニアの番外公演It’s human road!!-こんな自分、いなくなればいいと思ってた-を観て、救われた。
ありがたいお芝居でした。本当に。あれを観なかったら、私は復活できてないんじゃないかなと思ったくらいです。